
議員の皆様からご選任をいただき、第8代目の会頭職を務めさせていただくこととなりました。会頭という責任の重さと同時に、大変身の引き締まる思いでございます。
微力ではございますが、誠心誠意、地域経済の発展及び会議所運営のために邁進してまいりたいと考えておりますので、役員議員の皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
松永前会頭におかれましては、4期(9年4か月)という大変長きにわたり江南市の商工業の振興と元気な江南のまちづくり、そして江南商工会議所の発展に多大なるご功績を上げられ、今期でもって画竜点睛の年とすることを決意されましたことに深甚なる敬意と感謝を表しますとともに、その後を受け継ぐにあたり、職責の重大さに身の引き締まる思いでございます。
さて、日本の政界は、去る10月21日には女性初の高市総理大臣が誕生しました。今後、「決断と前進の内閣」を掲げ、物価高への対応やガソリン税の暫定税率の廃止などが進んでいくほか、社会保障改革、国会議員定数削減、副首都構想など難しい課題が協議されるものと思われます。政府には、地域経済の好循環を実現するため、「中小企業の稼ぐ力の強化」と「地域経済の活性化」に向けた政策の実行を果断に取り組まれることを強く期待するところでございます。
こうした中、賃上げや物価・金利の上昇が見られる一方、米国による関税措置など、経済の不確実性は依然として高い状況にあります。地域経済の基盤である中小・小規模事業者は社会状況の変化に伴い、消費者ニーズや価値観が多様化する現代において、原材料価格の高騰、需要の停滞、それによる売上減少や全国的に年々深刻化する人手不足、賃金上昇が経営課題となっております。さらには経営者の高齢化や後継者不足など厳しい現状にあります。
そうした現状を踏まえ、地域経済を支え、必死に頑張っていただいている中小・小規模事業者の皆様を支援する活動に軸足を置き、自らも率先して原動力となり、会員皆様のご期待に沿えるよう国、県、市及び関係機関と連携し、各種事業に積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
私たちを取り巻く環境は、依然として厳しい状況にありますが、地域総合経済団体である商工会議所は、頼りにされる会議所を目指し、地域経済の発展と、中小・小規模事業者の皆様の収益力改善に向けて、全力を傾注し、職務にあたってまいりたいと考えております。また、松永前会頭が目指された「元気なまち江南」の構築を引き継ぐと共に、会員皆様のニーズに最大限奉仕する会議所づくり、そして地域経済の活性化、会議所の安定した基盤づくりのため奮励努力してまいる所存でございます。
これからの3年間、役員議員、そして会員皆様のご指導、ご協力を仰ぎながら、地域の諸問題の解決に向け取り組んでまいりますので、どうか、なお一層のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、就任にあたっての挨拶とさせていただきます。



